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大人用バックパックを通園バッグにリメイクする

通園バッグ 服飾・学用品

通園バッグといえば、肩掛け式で長方形でファスナーがついていて・・というイメージは、私の中にもありました。けれど最終的に長女に使わせたのは、上の写真にあるごろんとした形状のもの。これは、私が若い頃に買った大人用のバックパックを改造したものです。

シンプルなデザインとキャンバス地の質感が気に入って一時期使っていたのですが、正直なところ「大きすぎて実用的ではない」と感じていました。とてもシンプルな、言ってみれば「ずだ袋」ですので、詰め込んだものは何でもいっしょくたになって、細かい仕分けができません。「たしかに入れたはずなんだけど・・」と腕を突っ込んでごそごそまさぐることになります。なのでどうせなら深さが半分くらいでよいな、と感じていました。

とはいえ、リュックを半分にするなんて、よほどの動機と気合がなければできませんので、そのまま何年もしまってあったのですが、長女が入園するにあたって、手頃な通園バッグが見当たらず、悩んだ末に引っ張り出してきたのが、このバッグだったわけでした。どうせなら小さくリメイクして、通園バッグにしちゃおうか?・・と。

大胆な発想でしたが、結果的には成功。出費は厚地用ミシン糸340円のみで、入園費用も浮きました。買い足すことも余すこともなく元の生地を使いきり、壊れることなく使い続けて丸3年。使わずにしまい続けるより、リュックも喜んでくれたと思います。

バックパックは通園バッグになり得るか?

園指定のバッグがある、手作りを求められるなど、通園バッグ事情は園によってさまざまだと思いますが、長女の幼稚園は指定要件さえ満たしていれば、手作りでも既製品でもOKという方針でした。その指定は、「内寸で長さ23cm、高さ18cm、奥行き12cm以上、肩から下げられる形のもの」。つまり、想定される荷物がちゃんと入り、園児が持ち運びしやすいもの、ということですね。形や開閉の仕様については、はっきりした言及がなかったので自由と解釈しました。もっとも園の先生も、はじめてうちの子がバックパックリメイクのずだ袋かばんを下げてきた時には、ひょっとしたらGOかNGか悩まれたかもしれません。けれど結果的には問題なく3年間使い通しました。

これは、どれだけ幼稚園の対応が柔軟であるかと、バッグの仕様次第かと思います。人と違うから悪いということはないと思いますが、幼稚園生に開け閉めがしにくかったり、大きすぎる小さすぎる、肩に背負いにくいなどの問題があったら、別のバッグへの変更を求められるかもしれません。通園する本人が使いやすいかどうかが、一番肝心かと思います。

リメイク方針:なるべくそのまま使う

元のリュックは高さが40cmもありましたので、これを園指定の23cmまで詰める必要がありました。けれど分厚いキャンバス地でできているので、切って縫うのは一苦労ですし、紐をしぼって開閉する開け口の構造もそのまま使えたら楽です。そこで、切らずにただただ折りたたむことにしました。

通園バッグ - 切らずに折りたたんでリメイク

基本的には、ただただ折りたたんで縫い合わせただけです。ただその際、側面についていたジッパーつき小物収納ポケットだけは邪魔だったので、切り取って脇を縫い合わせる必要がありました。また、リュックの蓋の位置がずれるので、蓋部分も一度はずして新しい位置に縫い直す必要がありました。順を追って作業手順をまとめると、以下のようになります。

  1. リュック側面についている小物収納ポケットを切り取り、脇を縫い直す
  2. 蓋と肩ベルトと持ち手を外し、蓋と持ち手を背面の新しい位置に縫いつける
  3. 蓋を止めるスライド式ボタンの留め具を布地ごと切り取り、新しい位置に縫いつける
  4. 外した肩ベルトの片方をリュック側面に縫いつけて、ショルダーバッグにする
  5. 高さ23cmになるように、リュック全体を折りたたんで、手縫いでとめる

記憶をもとにした不確かな記述にはなりますが、以下で詳しく見ていきます。

小物収納ポケットを切り取り、脇を縫い直す

できる限りハサミを入れない方針のリメイクでしたが、上部をほぼ丸々半分折り込む都合上、側面の小物収納ポケットだけは切り取らざるを得ませんでした。これはリュック本体と一枚布でつながっていて、脇に縫い付けられたジッパーで開閉して、独立したポケットとして使う形になっていました。リメイク前の写真が残っていないので分かりにくいですが・・とにかくジッパーを外し、ポケット部分の布地を切り取り、脇を縫い直して、ポケットなしのすっきりした側面にしました。

通園バッグ - ポケットを切り取って縫い直した脇

写真はカバンを裏返して撮ったリメイク後の脇の縫い目です。布端をくるむバイヤステープは、ポケットの布端に縫いつけられていたものを外して再利用しています。

蓋と持ち手を外し、新しい位置に縫いつける

リュックの蓋と、持ち手と、2本の肩ベルトは、背面上部で四角い布地と一緒に縫い止められていました。リュックの高さを半分にするので、これは位置をずらさなければなりません。ぐるりと縫いつけられている四角い布地を外し、肩ベルトはショルダーバッグにリメイクするつもりで一度取り除きました。蓋と持ち手は、元と同じように四角い布と重ね、位置だけリュック底面から23cmのところにずらして、元と全く同じように四角くぐるりと背面に縫いつけました。

通園バッグ - 付け直した蓋と持ち手

ちなみに園の指定は「肩から下げられるもの」ということだったので、リュックではなくショルダーバッグにリメイクしたのですが、元々の肩ベルトが1本余ったので、背中にも背負えるように持ち手に結えて取り付けてあります。この2wayがとても便利でした。あとでご説明します。

蓋の留め具を切り取り、新しい位置に縫いつける

蓋はスライド式ボタンで開閉する形になっていて、これは基本的にそのまま活用しましたが、留め具の位置はずらす必要がありました。布から外そうとしたのですが、2枚の金属板が布をがっちり挟んでいて外しようがなかったので、もう布ごと丸く切り取ってしまいました。この部分は折りたたんで見えなくなってしまうのでよいのです。ただ念のため、切り口にはほつれないようにバイヤステープをぐるりと縫いつけました。

通園バッグ - 留め具を切り取った跡

外した留め具は新しい位置につけました。最初は接着剤でつけたのですが、洗濯で取れてしまったので、金属板と金属板の間に糸を通して縫い止めました。

通園バッグ - 付け直した留め具

肩ベルトを側面に縫いつけてショルダーバッグにする

もともとリュックなので、長さ調整金具つきの肩ベルトが2本あります。このうちの1本を、ショルダーバッグのベルトとして使いました。長さ調整ができる利点を活かすため、片側のみカバン本体に縫いつけて、片側は二重リングに通しました。

通園バッグ - 側面に縫いつけたベルト

ベルトは最も負荷のかかる部分なので、頑丈に縫いつける必要があります。写真に写っているのは、次の工程でリュック上部を折りたたんで手縫いする時に、ベルトを一緒に縫い込んだ時の縫い目ですが、この前段階として、内側で何重にもミシンをかけて縫い合わせてあります。その甲斐あってか、3年使ってもベルトがとれることはありませんでした。二重リングの方が、手縫い部分に負荷がかかってちょっと怪しかったですが、なんとかもちました。

リュックを指定の高さに折りたたんで縫い止める

あとは上部を外側に折りたたんで縫いとめるだけです。ここは、手縫いでぐしぐしと仕上げました。そして折りたたんで二重になった部分を内側に折り込んだら完成です。

通園バッグ - 紐を絞った様子

写真は、上部の紐をぎゅっと絞ったところです。この紐は、もともと丸い穴から交互に内と外に出ていましたが、幼稚園生が開け閉めしたら紐に手を引っ掛けるだろうと思い、一度外してほとんどの部分を穴の内側にしまいました。そのせいもあって、どんなにぎゅっと絞っても、あまりしっかりとは閉まりません。まあ被せ蓋があるので、この程度閉めればなんとかなりました。

完成品の仕様とサイズ感

完成品は当然ながら、四角い形でファスナーのついた、いわゆる通園バッグとは形状が異なります。最初は一人で開け閉めできるか、入れにくくないかと心配しました。開け閉めに関しては、「この紐を引っ張るんだよ。こうやってカッチャンするんだよ。できる?」と入園に先立ってやらせてみて、問題なさそうだと判断しました。逆に教え込んだ直後の方がちゃんと閉めていた気がします。年中、年長になると、できないのではなく横着から、紐を絞らず「カッチャン」だけして幼稚園から飛び出してくることしばしば。きゅっと紐を絞れば形も整ってかわいいのに、中身丸見えでああみっともない・・と苦笑させられました。

通園バッグ - 中身を詰めた様子

荷物の入れやすさという点では、最高でした。上の写真はお弁当袋と連絡帳を入れたところですが、このほか脱ぎ捨てた上着、泥まみれの衣類、工作、なんでも突っ込んで、ぎゅっと紐を絞れば、凡そなんでも入りました。

通園バッグ - リュックにした時のサイズ感
通園バッグ - 肩掛けにした時のサイズ感

上の写真は、子どもが身につけた時のサイズ感です。これは登園時ではなく、プライベートで外出したときの写真ですが、こういうおしゃれ目ワンピースにもよく似合います。そして上でも触れた通り、余った肩ベルトとカバン底部に元々ついているD環を活かして、リュックとしても背負える2wayバッグにしたのですが、これは雨の日に真価を発揮しました。普段は「肩から下げられるかばん」という幼稚園の指定に従って肩掛けにしていたのですが、雨の日だけはリュックにして背負わせ、上からすっぽりレインポンチョを着せたのです。こうすると、かばんが全く濡れませんでした。子どもなんて傘をもたせても、まともに頭の上にさしている時間よりあらぬ方角に向けている時間の方が長いですが、この2wayのおかげで雨のたびにかばんをぐしょ濡れにしないで済みました。

余った布地でおそろいのポーチ

このリメイクには、さらにおまけがあります。脇から切り取った小物収納ポケットと、リュック内部に縫いつけられていた内ポケット(これはリメイクの大筋と関係なかったので上で書かなかったのですが、蓋部分をほどいて外すときに同時に外しました)で、おそろいのポーチを作ったのです。

通園バッグ - おそろいのポーチ

本体となっているのが小物収納ポケットで、小さなカード用ポケットも元からついていたものです。丸みをおびた蓋の部分がもともと内ポケットだったもので、このふたつが偶然ほとんど同じ幅だったことから、ただ並べて縫い合わせるだけでできてしまいました。あとは手頃な紐と、100円ショップのマグネットスナップをつけただけです。これは娘の登降園の際に、筆記用具や集金袋など持って行くとき私が使用しました。内側はほどいたまんまの切りっぱなしという手抜きな品ではありますが、親子でおそろい、しかも元はひとつのバッグ、というのはなんとなく楽しいものです。

通園バッグ - おそろいのポーチ(裏面)
通園バッグ - おそろいのポーチ(内側)

3年間使っての感想と評価

このちょっと変わった通園バッグを娘に作り与えて早や3年。入園したての小さな娘が、郵便屋さんのように大きなずだ袋バッグを下げているのを見ると、あれで大丈夫だろうかといろいろな意味で心配になったものでしたが、いつの間にかベルトが短くて腕が入らないほど娘が大きくなりました。実用面でのマイナスポイントは、少々紐の絞りがゆるくて、油断すると中身が見えてしまう点でしょうか。それ以外には特に問題なく使い通しました。

通園バッグ - おそろいのポーチとともに

今から入園準備をする方に同じリメイクをオススメするかと言われたら、「もし同じタイプのバックパックが使わずに余っているとしたら、やる価値あり」というところです。丈夫さ、洗濯のしやすさ、なんでも入る容量の大きさという意味では、極めて優秀でした。子供用バッグには珍しくシンプルで落ち着いた色目だったことから、どんな服装でのお出かけにも使える汎用性もありました。

ただ、どんなに小さくリメイクしても、やはり幼稚園児に持たせるにはやや大きめ。長女は3歳半で入園したので、ぎりぎり扱えましたが、満3歳で入園予定の次女には、さすがに少し大きすぎる気がしています。なので、「通園バッグとしてリメイクする」ことをオススメするというよりは、より広く「大きすぎる大人用バックパックは、リサイズしてコロンと可愛い小型バッグに」という点をオススメしたいと思います。丈夫で実用的、大人がカメラバッグのように肩にかけても、子どもがミニリュックとして背負っても、便利でおしゃれです。

ちなみに長女が3年間通園に使った我が家のバッグは、小学生になっても月に1、2回の頻度で使用しています。使い勝手がよさそうなので、私自身も普段使いしたいくらいです。下の子が通園に使うかどうかはまだ分かりませんが、十分にやった甲斐があったと思えるリメイクでした。

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