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ウレタンフォームで作るままごとバースデーケーキ

ままごとケーキ おもちゃ

子どもがおままごとのケーキに求めるものってなんでしょうか?私がいっしょに遊んでいて感じた要望をまとめると、こんな感じです。

・自分でデコレーションしたい
・ロウソクを好きな数だけ立てたい
・そのロウソクを本当に「フー」したい
・食べるときにはロウソクを外したい
・包丁で切り分けたい

これらの条件をほぼすべて満たすような夢のケーキは、探せばいろいろ市販されています。たとえばこのようなもの。

さすがに「フー」で火が消えるものは少ないですが、あるにはあります!

ケーキ内部の層を入れ替えることで、さまざまなテイストのケーキに変貌できるようになっている製品もありました。なるほど!素晴らしいアイデアですね。だいぶお高いですが。

うちでは厚み2cmのウレタンフォームがたくさん余っていたので、それを使って手作りしました。

  • 製作費用:550円
  • 所要時間:1週間

とても安価で、しかも思った以上にリアルな仕上がりになりました。デコレーションも自由自在、なんとロウソクも一応「フー」できます!ただし、下で詳しく述べますが、小さなパーツもあり磁石も使っていて、小さい子に遊ばせるには危険です。この記事を読んで、同じように作ってみようとお思いになる方がいたらとても嬉しいですが、お子さんが小さい場合は、誤飲の心配がなくなる歳まで待つか、飲み込めない仕様に変更するなどして、決して同様のものをそのまま与えないでください。

ケーキ本体の作成

ケーキのスポンジ部分として用いたのは、厚さ2cmのウレタンフォームです。これは次女が0歳の頃に、ベビーサークル内部に敷きつめるクッション材として購入しました。

ままごとケーキに使ったのは、ベビーサークル内に敷いていたウレタンではなくて(大きな粗相はしなかったとはいえ、汗やよだれが染み込んでいて洗えませんので)、裁断の際に出た切れ端です。自分でサイズを指定して工場でカットしてもらうのですが、その際に出た端材を同梱するかどうか選択できたので、何かに使うかもしれないと思って送ってもらっていました。それがまさにケーキにぴったり!2cmでは薄いので、2層重ねにしました。

2枚のウレタンフォームを直径13cmの円形にカットして、それぞれを6等分します。これで扇型のピースが12個できることになります。これを2つずつ重ね、白フェルトを間にはさんで接着します。ふかふかしていて正確に切るのが難しかったので、大雑把にカットして、比較的形の合うピース同士をくっつけました。

ままごとケーキ - ウレタンフォームにフェルトを貼ったところ

私の悪いくせで、作っている時は夢中なので作成途中の写真がほとんど残っていません。上の写真は、2層重ねにした各ピースに白フェルトをかぶせて、大体の外観が完成したところです。ホールの形でフェルトをかぶせるのではなく、扇型にカットしてからおにぎりに海苔を巻くようにくるりとフェルトを巻くことで、つなぎめやシワのない見た目にできました。ただどうしてもフェルトの角が残ってしまうので、完成形は扇型というより三角に近いです。こうしてトッピングなしで見ると、ケーキじゃなくてカマンベールチーズに見えますね。まだ作りたてでスポンジが白かったせいもありますが(ウレタンフォームは使用とともに黄ばんできます)。

付け外しできるトッピング

子どもはケーキ屋さんごっこが大好きですから、自分で焼いて、自分でデコレーションできたら喜びます。さすがに生クリームを塗るところまで再現するのは難しいので、そこは目をつむって生クリームコーティングした状態でオーブンに入れてもらい、焼きあがったところでトッピングだけ楽しんでもらうことにしました。並べたそばからばらばらと落ちるトッピングでは、遊んでいてストレスフルなので、「磁石反応型」「差し込み型」の2種類の方法で固定できるようにしました。

磁石反応型

まずはケーキ1切れにつき磁石を1つ仕込み、苺などメインのトッピングをこれでくっつけることにしました。小さくて目立たず、強度抜群なのが、100円ショップでも売っている強力ネオジム磁石です。

ままごとケーキ - 強力ネオジム磁石

これは便利な反面、おもちゃ作りに使うには相当気をつけなくてはなりません。超強力な上に簡単に誤飲できるからです。磁石は複数個飲み込むと胃腸壁ごしに引き合って自然排出されなくなり、最悪の場合胃腸壁に穴があいて死に至るそうなので、こんなに丸くて小さくてツルツルした強力磁石は、少なくともむき出しの状態では絶対に使うべきではないでしょう。うちでも実は一時期、この磁石の便利さに惹かれて何かとDIYに取り入れていたのですが、次女の誕生と同時にすべてをあわてて撤去することになりました。ただ、今回の用途においてこの強力さとコンパクトさは捨てがたかったので、単体の状態ではなくプラスチックのピンと一体化したタイプを使いました。

ままごとケーキ - 強力ネオジム磁石ピン型

小さな磁石片を、絶対ポロリと取れないように別素材と接着するのは難しいですが、これはすでにプラスチックにはめ込まれて接着されているので、難易度がさがります。ケーキのピース中央のウレタンフォームをくり抜いて穴を開け、溶剤系接着剤を垂らしてプラスチックのピン部分を埋め込んだところ、試しにほじり出そうとしてもできないほどにはしっかりくっつきました。もちろんおもちゃの安全基準を満たしているわけではありませんので、接着強度には何の保証もありません。少しでも危ないとお感じになった方は、磁石ではないトッピング固定方法をとられることをお勧めします。

ままごとケーキ - 磁石を埋め込んだところ

ケーキ本体に磁石を仕込んだら、あとはトッピングの方ですが、こちらは磁石である必要はありません。ネジやクリップなどの金属がついていれば、磁石と反応します。下の苺は、昔ダイソーの造花コーナーで購入したものです。たしか茎と葉っぱがついていましたが、苺の部分だけ取り外しておままごとに使っていました。

ままごとケーキ - イミテーションの苺

しかし数年の愛用で、ガクの部分がほつれてボロボロになってしまったので、むしり取ってフェルトの手作りガクと交換し、それを小ネジで留めつけました。この小ネジがケーキの磁石とくっつくので、このままトッピングに使えるというわけです。ただし手持ちの苺は3つしかなく、買い足しに行った時にはもう売られていなかったので、家に余っていた紙粘土で作り足しました。水性ニスをたっぷり塗ったら、むしろプラスチックの既製品よりおいしそうな出来栄えです。

ままごとケーキ - 手作りの紙粘土製苺

ただし、これはこれで幼児にはかなり危険です。本物とまったく同サイズの、おいしそうな苺。口に入れてもおかしくありませんし、うっかり喉の奥にいってしまったら非常に取り出しにくい形状です。うちはこのリアルな苺が相当の人気を博して、今さら取り上げられないので、保護者監督のもとで遊ぶのを許してしまっていますが、小さい子にはやはり、多少リアリティを捨ててでも大きくて口に入らないサイズの苺の方がよいと思います。

差し込み型

ウレタンフォームは、すべりが良くありません。ウレタンフォームでできたクッションにカバーをかけようとすると、するりと入ってくれないのでなかなか大変です。逆に言うと、ウレタンフォームに何かを突き立てると、逆さにしてもするりとは抜けません。この性質を利用して、残りのトッピングはケーキにあけた差し込み口から差し込むことにしました。最初に思い浮かんだのはお弁当のピックですが、とがっていては危ないので、丸みを帯びた柔らかいものはないかと考えて、結束バンドの先端を使いました。

ままごとケーキ - イミテーションのブドウ

これはアメリカのDollar Tree(日本の100円ショップ)で買ったイミテーションのブドウです。これも何年もおままごとで使っていましたが、実は1粒ずつ外したりつけ直したりできることに、ごく最近気がつきました。そこで、つまみ食いではないですが、何粒か拝借してケーキに乗せるブルーベリーにしました。もとからブドウの軸を差し込むための穴があいているので、そこに数センチの長さで切り取った結束バンドの先端を差し込むだけです。見事にピタッとはまりましたが、念のため接着剤も塗って抜け落ちないようにしました。

あとはぐっとケーキの雰囲気を出してくれるのが、ホイップクリームです。これは、フェルトでつくる作り方がネット上で紹介されていたので、参考にさせていただきました。

白フェルトの残りで説明通りに作り、最後に底面に切り込みを入れて結束バンドピックを差し込み、接着しました。このホイップクリームがぐるりとケーキのふちを飾っていると、作り物だとわかっていてもワクワクしてしまいます。

ままごとケーキ - フェルト製ホイップクリーム

ただ、しつこいようですが、このピックつきトッピングも幼児には危険です。特にブルーベリー。苺よりもさらに誤飲要注意サイズで、さらに尖がっていないとはいえピックがついているので、絶対に小さい子のそばで不用心に散らかせません。うちもさすがにこのピックつきトッピング一式は、上の子が遊びたいと言ってきた時以外は、手の届かない場所にしまってあります。

失敗から生まれたチョコレートコーティング

実は当初、ケーキ本体はこれで完成のつもりではありませんでした。上から一塊の粘土をかぶせて、側面からたらんと垂れる砂糖衣のようにしようと思っていたのです。磁石もその粘土に仕込むつもりでした。ところがこれは失敗。粘土は乾くと縮むということを忘れていたからです。ケーキのスポンジ部分にかぶせて型をとって6等分し、各ピースに磁石を埋め込んで差し込み口を作り、そのあとケーキから取り外して乾燥させたら、もう一度かぶせた時にはスポンジより一回り縮んでおかしなことになってしまいました。そこで急遽予定変更して、粘土なしの状態を完成形とし、スポンジ本体に穴を開けて磁石を接着したのです。

ままごとケーキ - チョコレート衣にした粘土片

ですが、せっかく型をとって磁石まで埋め込んだ粘土片、ただ捨てるのはもったいない気がしたので、茶色く着色してチョコレート衣に変身させました。先ほど言ったように、ケーキ本体より一回り縮んでいるので、下の白い生クリームが見えて少し変なのですが、子どもたちは大喜び。だってこれで、ケーキ屋さんをするとき「苺ショートケーキにしますか?それともチョコレートケーキ?」と聞けるんですもの。

ままごとケーキ - チョコレートコーティングを取り付けたところ

もし最初から取り外し可能なチョコレートコーティングを作るつもりでいたら、粘土という素材は選ばなかったでしょう。無駄に磁石を2つ重ねることになりますし、縮んだせいで差し込み口がケーキ本体の差し込み口とずれてしまって、トッピングをやや斜めに無理やり差し込んでいる状態です。作り直すなら、茶色いフェルトあたりがベストでしょうか。ただ捨てがたいのは、このニスをたっぷり塗ってテラテラとした表面のチョコレート感・・おいしそうで気分があがります。

吹き消せるロウソクを作る

あと子どもたちにとって欠かせないのが、バースデーケーキに立てるロウソクです。これは、いいものを見つけたので作らずにそのまま流用しました。木製のおもちゃのネジです。

このようなおもちゃの工具セットにも含まれていますし、ネジだけなら100円ショップにも売っています。これを逆さにしてケーキの上に立てれば・・どうでしょうか。ロウソクに見えないでしょうか。

ままごとケーキ - ケーキにロウソクを立てたところ
ままごとケーキ - ロウソクに見立てた木製ネジと、ボタンフックで作った火

火の部分は、ダイソーで売られているデザインボード用フックの一種、木製「ボタンフック」が手元にあったので、黄色いフェルトで包んで縫いました。このフェルト部分は、前々段落でご紹介した参考リンク「フェルトで作るホイップクリーム」に出てくる「ホイップクリーム③」と同じ作り方をしています。これを逆さにしたネジの上に置いて、「はっぴばーすでい・とぅー・ゆー」と歌い終わったタイミングで「フー」とすれば・・火の部分だけコロンと落ちて、ロウソク吹き消し完了というわけです。ケーキの上に置くだけなので、好きな本数を好きな位置に立てられますし、「フー」が終わったら取り去ることができます。これは、とかく誕生日ごっこが大好きな子どもたちに大好評でした。

マイナーチェンジ:重心をずらす

さて、これで完成と思ったのですが、実際に遊んでみるといささか問題がありました。トッピングはすべてケーキの縁に近い部分についているので、その重さに引きずられてケーキが外側にコロンと倒れてしまいがちなのです。ほとんどのトッピングはとても軽い素材でできているのですが、問題は紙粘土で作り足した苺でした。手元にダイソーの500g入り紙粘土が余っていたので使ったのですが、よりによってこの粘土、他に類を見ないほど重いのです。測ってみたら、小ぶりな苺1粒で14gもありました。ケーキが倒れるのも無理ありません。もっと軽い粘土を使えばよかったと後悔しました。

2歳の次女も、親が見ている時には小さなパーツを取り外した状態で遊ぶことを許され、毎日のようにぬいぐるみたちにケーキをふるまっていたのですが、目の前で楽しげに遊んでいたと思いきや、突然大声で泣き出すことがしばしば。ビックリして「何?なに?どうしたの?!」と聞くと「うわああん、ケーキがこわれちゃったぁ」と。ホールの形で置いてあるケーキが、苺の重みでわらわらと外側に倒れると、「ケーキが崩壊した」と感じるようです。これではかわいそうなので、ケーキの中心付近に何か重たいものを埋め込んでバランスを取ることにしました。

ままごとケーキ - ケーキ底面に磁石を埋め込んだところ

埋め込んだのは、直径2cm弱のシンプルな黒磁石です。磁石である必要性は全くなかったのですが、「なるべく小さくてなるべく重いもの」がなにか手元にないかと見回したところ、これが一番小さくて一番重かったので採用しました。黒いままだと埋め込んだとき目立つので、修正液で白く着色してから、ケーキ底面のフェルトを部分的に引き剥がし、スポンジに穴を開け、磁石を埋め込んでフェルトを貼り直しました。

手間はかかりましたが、これで苺をのせても「コロン」しなくなりました。ただ磁石を使ったのは一長一短。うちでは金属製のおままごと食器を使っているので、このせいでケーキがお皿にくっつくようになりました。喫茶店ごっこでご注文のケーキを運んで「はい、どうぞ」とする時には、へたなお給仕さんがお皿を傾けてもケーキが落ちないので好都合ですが、いざ「いただきまーす」とケーキを持ち上げるとお皿がくっついてくるのは、ちょっといただけない感じです。トッピングを軽い素材で作ればこんな面倒は起こらないので、ダイソーの500g入り紙粘土は使わないことをお勧めします。

総合評価:出来栄えとオススメ度

今回の手作りままごとバースデーケーキ、「子ども受け」「耐久性」「見栄え」の3点で評価するなら、かなり満点に近いです。ウレタンフォームを使うことで、木製やフェルト製のケーキをはるかに上回るリアリティを獲得していますし、デコレーションしたりロウソクを立てたり、その火をつけたり消したりと、年齢が上がっても遊び甲斐のあるおもちゃになっています。

子ども受け: 
耐久性  : 
見栄え  : 

「耐久性」の減点は、主に長期間の愛用によるフェルトのぼさつきですが、これも毛玉取りをかければ復活します。そして「切り分けられるままごと食材」にありがちな「マジックテープの磨耗」が起こらないので、むしろ長期使用による劣化が少ない方かと(ウレタンフォームはすべりが悪いので、マジックテープを使わなくてもある程度ピース同士がくっつくのです)。

さらにはコストパフォーマンスの良さが素晴らしく、うちがこのケーキのために新たに買い足したのは、大判白フェルト、強力磁石2セット、チョコレートコーティングに使った粘土1パック、結束バンドが足りなくて買い足した分が1パック、すべて税込110円で、総額550円でした(もっとも、ウレタンフォームをはじめとして、たまたまうちにあった物をかき集めて作っているので、それらすべてを新たに購入したらもう少し金額は上がります)。本体の作り方もいたって簡単なので、タイムパフォーマンスの観点からも悪くない作品でした。

ままごとケーキ - 遊んでいる様子

ただ、しつこくしつこく言っておきたいのが、「誤飲要注意」ということです。うちも下の子がまだ2歳なのですが、1歳半を過ぎた頃にはすでに、おもちゃを口に運ぶ素ぶりを全く見せなくなったので、比較的楽観視していました。ところが2歳になるかならないかのある日、ママの目の前でにやにやしながら、おもちゃの苺を口にくわえてみせたではありませんか。もちろん丸ごと口に入れる気は全くなく、食べられないものだというのも重々わかった上で、「こらこら」と言わせたくてちょっぴり歯を立てただけなのですが、こっちは愕然としました。普段ままごとをする時だって、「あーん、もぐもぐ」と言いながらも、口に数センチ以上はおもちゃを近づけない子だったので、ちょっと楽観視しすぎていたのです。普段どんなにものわかりがよさそうでも、ふとした折にまだまだ何をしでかすか分からない、それが2歳児だと気付かされた瞬間でした。

それから誤飲・誤嚥についていろいろ調べ、苺サイズでも十分窒息し得るとわかって、あわててしばらく取り上げました。結局苺だけは人気が高すぎて、出してくれの大コールなので、親が見ている時だけならと遊ばせてやるようになりましたが、本当はせめて3歳まで待った方がよい気がしています。今回ロウソク代わりにした木製ネジが入っているおもちゃの工具セットも、よく考えたら小さめのナットが入っているよなあと確認したら、「対象年齢3歳以上」と明記されていました。この対象年齢、これまであまり遵守してこなかったのですが、やはり大事なのですね。「このパズル、対象年齢5歳以上なんて書いてあるけど、うちの子2歳でできてしまっているぞ。よっぽど頭がいいのかしら」なんて馬鹿なことを考えていましたが、ああいうのは知能レベル以前に、誤飲の危険性を考えて設定してあるわけなので、無知のまま勝手にやぶってはダメです。冒頭で紹介した市販のままごとケーキも、トッピングの付け外しができるものはたいてい対象年齢3歳以上となっているので、ご認識ください。

ひとたび誤飲についての危機感をあらたにしてみると、身の回りにはおもちゃに限らず誤飲要注意サイズのものがごろごろ。こちらがままごと食材にばかり神経質になって取り上げたり片付けたりしている横で、ふと気づくと次女が、それよりはるかに小さい長女の食べ物型消しゴムで器用に遊んでいたりして、うーんとうなったこともありました。なかなか徹底はできませんが、今回のケーキ作りを機に少なくとも危機感をもつようになったのはよかったと思っています。手作りであれ既製品であれ、子どもはおもちゃのケーキで遊ぶのが大好き。お持ちでなかったらひとつ用意してあげることをお勧めしますが、トッピングの誤飲・誤嚥にだけはお気をつけください。安全第一、どの子も不幸な事故にあわず、おままごとを楽しめますように。

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