今回は「いかに手作りするか」ではなく、「いかに手作りしないか」のお話です。子どもにハンカチやティッシュを持たせるための「移動ポケット」。泣かされどころは2つありまして、ひとつは「何よりも汚れる」。もうひとつは「何よりも磨耗が激しい」。毎日どろんこになって遊び回る子どもが、体の外側に常にくっつけているわけですから、考えてみれば当然です。手作り移動ポケットの作り方はブログ・YouTubeにあふれていますし、市販品もありますが、そういうわけでできれば「簡単安価に手に入り、毎日洗濯機で洗濯できて、惜しみなく替えられる」ものがよい。そういう視点で探し回った結果、冒頭の写真にあるセリアの巾着袋が、この要件を満たすベストな商品だ!という結論に落ち着きました。
手作り移動ポケットの使用感 – ティッシュ取り出し口つき
私の子どもの頃には、移動ポケットという代物は存在しなかったと記憶しています。ハンカチやティッシュは、ポケットに入れるものでした(それも持ち歩く場合はという意味で、多くの子は「何も持っていなかった」気もします)。ですが、我が子を幼稚園に入園させる段になって、子供服のポケットの小ささに愕然としました。あれは本当に何のためについているんでしょう。特にレギパンのおしりについているポケット。ごくごく小さなハンカチすら入りません。入るのは園庭の砂ばかり・・本当に・・
それで調べた結果、今は移動ポケットというものを持たせるのが主流だと知りまして、長女が幼稚園に入園した頃にひとつ作りました。ハンカチを入れるスペースと、ポケットティッシュの取り出し口がついた、ベーシックタイプです。こちらの記事を参考にしました。
作品そのものは可もなく不可もない出来栄えでしたが、これをどう持たせるかで悩みました。幼稚園生の場合、ズボンのウエストにつけたら、トイレに行く時にきっとずるずると便器や床に擦れます。ワンピースの時はそもそも腰につけられません。ポシェットのように紐で肩にかけるスタイルは、うちの幼稚園の場合ひっかけて危ないからという理由でNGでした。
そういうわけで、ああでもないこうでもないと解を見つけられずにいるうちに、とうとう3年経ってしまいました。結局つけずに幼稚園に行き、手洗い場の共用手拭きにお世話になる日も多い園生活でした。

それでも風邪をひいた後などをはじめとして、共用手拭きを使うのがはばかられる日は、服に直接安全ピンで移動ポケットを装着して持たせました。その使用感と教訓をまとめると、
・ティッシュスペースは要らない
・白系の生地は避けた方が良い
まずティッシュスペースはほとんど意味がありませんでした。娘はハンカチでも鼻をかんだ後のティッシュでも、園庭の石ころでもオシロイバナの種でも、全部メインスペースに突っ込んで持って帰ってきましたので、メインスペースが膨れ上がります。するとティッシュスペースにきちんと蓋がかぶさらず、取り出し口から園庭の砂がどっさり入る始末なので、むしろ便利そうに見えるティッシュスペースはなくてよいというのが実感でした。また白っぽい生地で作ると、一日つけていっただけで恐ろしく真っ茶色になります。うちはつける頻度が少なかったのでなんとかなりましたが、これが毎日だったらとても汚れを落としきれないと感じました。
手作り移動ポケットの使用感 – シンプル袋型
小学校では、さすがに手洗い場に手拭きなど置いてありませんので、ハンカチ持参が必須です。そこで娘の入学に先立って、もう一度移動ポケットを作りました。これは幼稚園のイベントで娘と娘の親友がお菓子屋さんごっこをした時に、娘が身につけていたエプロンの生地をリメイクしたものです。二人の友情の記念におそろいで作ってその友達にもプレゼントしたところ、大変喜んでもらえました。

生地に余裕がなかったことと、「ティッシュスペースは要らない」という前作の教訓から(うちの子の場合はという意味ですが)、今回は本当にシンプルな袋型にしました。参考元はこちらの記事です。
小学校に入学してこれを使い始めた娘に、ティッシュスペースなしのシンプル構造で何か支障はないか尋ねたところ、ないという話でした。フタすら要らないと言われましたが、これはなくてはやはり入れたものが落ちるし砂も入るだろうので、母目線では必要と思われます。小学校では肩掛けOKのようだったので、手持ちの紐にナスカンをつけて肩から下げさせました。
さて、思い出の生地だったこともあって、娘は気に入って肌身離さずこの移動ポケットを身につけていましたが、そうすると困ったことになかなか洗濯のチャンスがありません。冒頭でも述べたように、日々真っ黒になって遊び回る子どもの、その体の外側にくっついているのですから、本来Tシャツと同じように毎日洗濯してしかるべきだと思いますが、それを怠るともう元の色目がわからないほどずず汚れてきます。それをたまに粉石鹸と漂白剤でガシガシ・・というのを繰り返すうちに、一年で擦り切れてきました。そこそこしっかりした厚手の木綿生地だったのですが。

ちょうどその頃、今度は小学校で親しくなったお友達のお母さんが、おそろいでどうぞと手作り移動ポケットをプレゼントしてくれました。持ちつ持たれつ。ありがたいことです。なので、思い出の移動ポケットは、これ以上擦り切れないうちに大事に保管しようということで娘も納得して、新しい移動ポケットに切り替えました。ですが洗い替えを用意しないと、また早々に磨耗してしまいます。そこで洗い替えの移動ポケット探しが始まりました。
100均で買って済ませたい
思い出や友情の詰まった手作り移動ポケット、とても良いものです。ですが移動ポケットは同時に日用品、いや消耗品。どんなに気持ちを込めて作り上げても、あっという間に真っ黒ボロボロになるんだよなあと思うと、何度も作る気力が萎えてきます。そこで、ぱっと買える市販品がないだろうかと探しました。もちろん可愛い市販品はいろいろとありますが、お高いものは余裕で1,000円以上します。気兼ねなく使うには700円、いや500円でも高い・・100円で買いたい。
100円ショップも各種移動ポケットを売り出していますが、その多くは洗濯を前提として作られていません。私が欲しいのは、衣類と同様に洗えるポケット。そこで考えたのは、移動ポケットとして売られていなくてもよいのではないか?ということです。うちの娘のように「余計な構造は要らない、ただの袋でいい」という場合、代替品がいくらでもありそうなものです。求める条件は、
・ハンカチとティッシュが入る
・毎日洗濯機に放り込んで洗濯できる
・片手でさっとハンカチが取り出せる
・ナスカンを取り付けられるループがついている
しかしこれらの条件を満たす「袋」は、思いのほか見つかりませんでした。化粧品を入れるポーチの類は種類豊富にありましたが、たいてい固めの人工素材でできていて、洗濯機に入れてガシガシ洗える感じがしません。あまりに薄い木綿やオーガンジーも強度に難があります。ファスナーで開閉するタイプも、手を洗った後ハンカチを取り出しづらいので不可です。ダイソー、セリア、キャンドゥと回って、半ばあきらめかけていた時、2軒目のセリアで発見したのがこれでした。

写真中央、ツイード風の生地でできている巾着袋です。ハンカチ・ティッシュがなんとか入りそうだし、洗濯表示はありませんが洗濯できそう。これだ!と思って、汚れの目立ちそうな白は避け、ピンクと水色を買い求めました。
セリアのツイード巾着の使用感
使い勝手は完璧でした。大きさは縦横ともに12cmほどで、娘の20cmのハンカチが四つ折りにしてちょうど入ります。ポケットティッシュもなんとかいっしょに入ります。一般的な移動ポケットはもう少し余裕のあるサイズなので、これはまさにミニマムですが、娘が言うには出し入れに支障はないそうです。

巾着上部の紐にナスカンを引っ掛ければ、そのままポシェットスタイルで身につけられます。娘に「どう?フタないけど支障ない?」と聞いたら、「むしろ自然に紐が引っ張られて、巾着が閉まってしまう。私は開いててほしい」ということでした。ナスカンを引っ掛ける箇所をごくわずか変えれば、娘の希望通り巾着が閉まらないようにもできますが、母としては中身が落ちたり丸見えになったりする方が心配なので、フムフムと聞き流してそのまま使わせています。
そして洗濯ですが、全く支障なくできました。おしゃれ着コースで洗う衣類がある日はそちらで洗っていますが、普通コースしか回さない日は遠慮なくいっしょに突っ込んでいます。今のところ、へたる気配はありません。触るのがはばかられるほど真っ黒になってからゴシゴシ洗っていた手作り移動ポケット時代に比べて、はるかに衛生的になりました。

ちなみに肩かけの紐も、おしゃれ着コースを回すとき洗濯ネットに突っ込んで一緒に洗っています。今使っているのは、セリアのショルダーストラップです(大人用で長すぎるので、縛って長さ調整しています)。ナスカンごと洗濯機に突っ込んでいいものなのかと最初は迷いましたが、今のところ支障ありません。むしろ汚れ果ててから漂白剤につけこむと、金具のメッキが剥げるので、こまめに洗った方が劣化が少ないかと思います。
最終結論:洗い替えにはセリアの巾着を
セリアのツイード巾着は、本当に優秀でした。移動ポケットに求める条件は人それぞれだと思いますので、万人にベストな解ではないかもしれませんが、サイズ20cm以下のハンカチを使っていて、ハンカチ・ティッシュを分けて入れなくても構わない派の方、そして毎日洗濯して移動ポケットの清潔を保ちたいと思っている方には、一考の価値ある選択肢だと思います。
少なくとも移動ポケットをひとつしか持っていないと、洗濯もままならないし劣化も早まるし、いろいろと困ります。そんなときに洗い替えが100円で用意できるのは、とても心強いですね。移動ポケット問題でお悩みの方は、お近くのセリアへどうぞ。

