子どもがおもちゃの太鼓を首からぶら下げて叩いているのって、とても可愛いと思いませんか。クリストファー・ロビンを連想させる、クラシカルでイノセントな姿。陽の光を反射してチカチカきらめく金具や、カラフルな塗装も相まって、太鼓という楽器には、なにか人を高揚させる特殊な魅力があるような気がします。でも、おもちゃの太鼓は意外とお高いですね。ただ叩くためのおもちゃなのに・・と思うとなおさら二の足を踏んでしまう価格帯です。そこで、我が家では特大コーヒー缶を使って手作りしました。
- 製作費用:300円
- 所要時間:2日
上記は、太鼓ひとつあたりの費用と時間です。普段はしまい場所に困るので、できるだけ余計なおもちゃは増やさないようにしているのに、太鼓が好きすぎてつい2つ作ってしまいました。とても簡単にできます。
材料はほぼすべてリユース品
太鼓をハンドメイドするのに必要な材料は、以下の5種類です。
- 本体となる缶
- 缶に貼る布と鋲ベルト
- 缶に詰める詰め物
- 打面にする板と布
- 首から下げる紐と、紐をつける金具
これらはほとんど、手持ちの品の再利用でまかなえました。以下でひとつずつ見ていきたいと思います。
本体となる缶
うちで使ったのは、アメリカに在住していたころTargetで買っていた特大コーヒー缶です。今は少し値上がりしたようですが、私が買ったころは48オンス(1.3kg)で9ドルでした。破格の安値です。そういうわけでこればかり飲んでいたので、直径16cm、高さ19cmの大缶ですが、余裕で2缶空になりました。

中身のコーヒーも安物でしたが、外側の缶も決してしっかりしたものではなく、どうも金属製ではなくコーティングした紙製なのではないかという感じがします。きりで簡単に穴があきましたので。ただ、おもちゃの太鼓にする分には強度に問題ありませんでしたし、穴が開けやすかったおかげで、首から下げる紐をつける金具を取り付けることができたので、かえって良かった気がします。
缶に貼る布と鋲ベルト
最初に作ったのは、トップ画像の奥に写っている緑の太鼓の方ですが、これは私の使い古したヘアーターバンをそのまますっぽり被せて、上下を両面テープで止めました。「竹久夢二の吸水速乾ヘアーターバン」という商品で、ダイヤ型の柄が太鼓に見事にマッチしています。
もうひとつの方は、普通のコットン生地を筒状に縫い合わせてから、同様に缶に被せて止めてあります。ヘアーターバンのように最初から筒状になっている布を使えば、縫合の必要がなくて楽ですね。ただ私のヘアーターバンは愛用の末伸びきっていて、少しぶよぶよでした。ヘアーターバンを使うにせよ、布を縫い合わせるにしろ、少しきついくらいのサイズにした方が、ぴたっとはまって綺麗です。
この太鼓を作るにあたって、唯一購入したのが太鼓の上下に貼った鋲ベルトです。ユザワヤの特価コーナーで、正確な値段は覚えていませんが、200〜400円くらいで手に入れました。正規のお値段で買ったらもう少しお高いとは思いますが、ユザワヤには他にもいろいろなリボンやベルトが売っていて、さまざまなテイストの太鼓が作れそうです。
缶に詰める詰め物
詰め物はもう、なんでもOKだと思います。うちの太鼓は、最初につくった方は古くなった綿布団の中綿、もうひとつの方はプチプチの梱包材が入っています。どちらでも、何も支障ありません。強いて言うなら、プチプチだとやはり若干軽すぎて、なんとなく持ち上げたとき物足りないというか、もう少し重量感がほしい気はします。といっても、この缶がいっぱいになるほどの綿は、綿布団をお廃止にする時以外はなかなか安価に手に入らないと思うので、安手のミニ枕とかクッションでもよいかもしれません。とにかく、あまりしっかりした布地を詰め込むと、子どもが首からかけたとき重いですが、そうでなければなんでも事足りると思います。

打面にする板と布
ふたつの太鼓はほぼ同じ素材で同じように作りましたが、ドラムヘッドの部分だけは少しちがいます。最初に作った方は、コーヒー缶にもともと付いていた黒いプラスチックの蓋をくり抜いて、金色ラッカーを塗ってはめています。もうひとつの太鼓は、蓋はかぶせずに缶本体の上部を金色ラッカーで着色しています。打面はどちらも、PP板を丸く切ったものに白い帆布を貼ってできています。
完成形はほとんど見た目に違いがなく、どちらでも支障ないのですが、プラスチックの蓋に金色ラッカーを塗ったのは失敗でした。数年の愛用で、写真のように色が剥げて、地の黒色が見えてしまっています。最近あまりに剝げがひどくなったので、とうとう鋲ベルトを剥がして蓋を取り外しましたが、外してみると色が剥げただけではなく、あちこちひび割れていました。やはり何年も愛用したい作品に、プラスチックは禁物のようです。缶本体に着色した方は数年経っても問題なかったので、結局ひとつめの太鼓も蓋なしで作り直しました。
ちなみに、そうなってくると別に金色ラッカーを塗らなくても、缶本体の色が銀色なので、太鼓として悪くない外観になります。私はどうしても縁を金色にしたかったので塗りましたが、金か銀かは好み次第です。
首から下げる紐と、紐をつける金具
これはなくてもよいですが、あると子どもが首から下げてタンタカ叩きながら歩き回るので可愛いです。うちは、主人がどこかの会議に出た時にもらったネームプレートの紐を使いました。スマホ用ストラップなどでもよいですね。先端にあらかじめ二重リングやナスカンがついていると便利です。ただしその紐を太鼓に取り付けるためには、二重リングやナスカンを引っ掛けられる「輪っか」が太鼓側についていなければなりません。うちで最初に使ったのは壊れた洗濯バサミの部品でした。

この小さな木製の洗濯バサミ、お安く大量に手に入る反面すぐ壊れます。この壊れて分離した金属部分を、コーヒー缶に開けた穴に通すことで、二重リングを取り付ける金具にすることができました。なかなか優秀で、3年あまり支障なく使っていましたが、1歳の次女がいじるようになったら、しょっちゅう穴から抜けて取れるようになりました。小さい子はデタラメな方向に力いっぱい引っ張るので、穴が広がってしまったようです。よく考えれば「輪っか」であればなんでもよいので、最近この洗濯バサミの部品におさらばして、ご祝儀袋についていた水引に取り替えました。水引を太鼓の穴に通して、内側で結んだだけ。これで取れなくなりました。
太鼓を叩くバチ
バチまでリユース品です。古くなった菜箸を、短く切りました。これは普段、ままごとキッチンで菜箸として使っていて、太鼓で遊ぶ時だけバチとして持ってきて叩いています。もう少し房飾りなどつけたら、おしゃれかもしれませんね。でも十分役に立っています。

総合評価:出来栄えとオススメ度
そういうわけで、とてもお財布にやさしいハンドメイドでした。総合評価はこんな感じです。
子ども受け:
耐久性 :
見栄え :
太鼓は結局、叩くだけのおもちゃ。なのですが、では子どもがすぐ飽きるかというと、不思議なことにそんなことはありません。何かにつけて出してきてはタンタカ楽しんでいます。なにせ材料費がほぼゼロなので、こどもが力任せにぶっ叩こうが、うっかり落っことしてドンガラガチャンとやらかそうが、笑って見ていられるのが良いところです。
耐久性は、ドラムヘッドに使ったプラスチックの蓋が劣化したので星ひとつ減らしましたが、それ以外の点ではかなり丈夫です。叩かれ転がされること数年、どこも壊れていません。見栄えも、簡単だったわりにはかなり満足の出来栄えです。今後さすがに子供の年齢があがれば使われなくなっていくであろうおもちゃですが、おもちゃ棚に飾っておくだけでも眺めて楽しめる作品です。そういうわけで、手頃な缶さえ見つかれば、とても安価で長く楽しめる、おすすめのハンドメイド玩具です。

