「買って数日で落として割れた」「蓋が欠けた」・・水筒のレビューでたまに目にする残念な顛末ですが、まさか我が身に同じことが起きるとは・・うちの子は幼稚園まで300mlの小さな水筒を使っていましたが、小学生になってさすがにその量では足りないと言い出しました。私が小学生の頃は、喉が乾いたら水道から水をぐいぐい飲むのが当たり前でしたが、今はマイボトル推奨の時代のようで、小学校でも水筒が「必需品」だというので、買い直したのがこちらです。
お友達がコップのついた水筒を使っているのを見たらしく、自分もコップ付きがいいと言い出したので、こちらの水筒を選びました。これは直飲みとコップ飲みの2wayタイプで、歩行中などにさっと取り出して飲みたい時には直飲み、冬場に熱い飲み物をふうふう冷まして飲みたい時にはコップ飲みなど、使い分けられるので大変便利です。ですが・・
買って2週間で、欠けたコップを持って帰ってきました。コップはステンレス製の本体とちがってプラスチックでできている上に、水筒カバーもコップより下しか守っていなかったので、落っことしてあっさり一発だったようです。あーあ・・と言うしかないですが、割れてとがった部分をそのままにしていては危ないですし、そこからさらに大きく欠けることもあり得るので、とりあえず補修することにしました。
使ったのは、ダイソーの「耐水エポキシパテ」です。「木工エポキシパテ」や「万能エポキシパテ」と並んで、「リフォーム」や「工具」のコーナーで見つけることができます。
これはパッケージを見るとわかるように、基本は水道管の補修などに使うもので、食器の補修は想定されていません。つまり食品衛生法の基準に適合した商品ではないので、直接食べ物や口が触れる部分の補修に使うことは控えた方がよさそうです。ただし今回は、水筒のコップの縁、しかも取っ手に近い部分だったので、注いだ飲み物が触れることも、敢えてこの部分に口をつけて飲むことも、滅多にあるまいと考えて、これでなんとかすることにしました。
パッケージの説明通りに、必要量切り取ってよく捏ね、欠けた部分に詰めます。ある程度乾くのを待ってから、盛り上がった部分を紙やすりで軽く削って形を整えます。
基本はこれで完成ですが、赤紫のコップに緑の詰め物ではさすがにあんまりだったので、上から茶色の漆を塗りました。これは、数年前に曲げわっぱの弁当箱にひびが入った時に、補修のために購入したものです。弁当箱もこれのおかげでその後問題なく使い続けていますし、今回もパテむき出しよりましな仕上がりになりました。10g入りのチューブが数百円で手に入ります。
ただしこちらも、食品衛生法の基準に適合した商品ではありません。弁当箱の場合も今回の場合も、直接食べ物や口が触れる確率の低い箇所であることを前提に、自己責任で使用しています。
これで補修完了かと思ったら、数週間後に公園に持って行ったときに、目の前でボロリと補修部分が取れて落ちました。パテの密着力だけでくっつき続けるのは無理だったようです。幸い補修部分をその場で回収できたので、持って帰ってプラスチック用の接着剤でガッチリくっつけました。それ以降は取れていません。
耐水エポキシパテにプラスチック用接着剤、どちらも100円ショップの商品なので税込220円、さらに漆を新規購入したとしても、全部で500円強で補修できます。ただしどの材料も食品衛生法の基準に適合していないので、飲み物や口が毎回もろに触れるような箇所には適応できませんし、お子さんの年齢によっては、上記のように補修箇所がボロリと取れた場合に口に入れてしまってはかえって危ないので、補修箇所と使用者の年齢次第かと思います。一番安全なのは水筒を買い換えることなのでしょうが・・やっぱり勿体ないですよねえ。うちは当面このプチプラ補修でしのごうかと思います。